防消火システム設計
弊社は危険物を取り扱うプラントの、防消火システムの基本設計を専門に扱う、日本で唯一の会社です。
弊社の代表は大手プラントメーカー時代を含め、この分野で40年以上の経験と実績を積み重ねています。この経験と知見は弊社メンバーにも確実に受け継がれており、大手コントラクター様向けに、国内/海外を問わず石油/化学プラント・LNG/LPGプラント等の防消火設備(消火設備、火災/ガス警報設備)の基本システム設計に20年以上携ってきました。この長年の経験により、弊社は深い見識と設計ツールを備えております。
弊社は、客先の仕様や適用法規・基準などを踏まえ、エンジニアリングの見地からプラント全体の災害リスク分析を行った上で、防消火設備の設計基準となる仕様書を作成することで、出戻り作業を抑え、基本設計以降のスムーズなプロジェクトの進行をサポート致します。
尚、防消火メーカーからの見積に対する技術評価や、メーカー発注後の承認図書チェック、技術的なレビュー・サポート、エンドユーザーからのコメント対応等も承っております。
リスク分析
製油所や化学プラントの防災の基本的な考え方をまとめるにあたり、まず、プラント全体のリスク分析を行い、危険場所を特定しその対策について検討しておくことが重要です。 弊社ではプロセスフローや系統図を基に、危険物の漏洩/ガス拡散や、火災や爆発の危険度が高いエリアを特定し、対策や具体的な消火・火災/ガス感知設備の設計基準として、設計基準書に盛り込みます。リスク分析の詳細についてはプラント災害リスク評価を、使用プログラムについてはプラント防災シミュレーションを参照願います。これらは災害リスク分析を行う上で基本的な手法・考え方を示しています。防消火システムの設計基準書をまとめるうえで必ずしもこのような詳細なリスク分析と評価を実施する必要はないが、基本的な考え方は準拠しています。
作成図書と業務内容
防消火システム設計に関する弊社の業務内容と作成図書は以下の通りです。消
基本設計
- 設計基本方針
- 国内法規、海外規格(NFPA,BS等)の要求事項の検討
- 各防護対象物に適応する消火設備および火災・ガス警報設備の検討
- 防消火設備の基本設計基準書の作成
- 各防消火設備に必要な水量の算定
- 配置図作成
- 消火設備の配置基準図作成
- 消火用水主管網(こちらを参照)、及び消火設備の配置図作成(放水砲の配置は弊社のシミュレーションプログラムを用いて風の影響を加味した配置)
- 火災/熱/煙感知器及びガス検知器の配置図作成
- 散水・スプリンクラー設備のノズル配置図作成(spray nozzleの配置は、弊社のシミュレーションプログラムを用いて、放射角度、spray angle、設置高さなど自由に変えて最適な配置計画が可能)
- P&ID及びヘッダー・ダイアグラムの作成
- 消火ポンプのP&ID作成
- 消火用水主管網のヘッダー・ダイアグラム作成
- 消火設備のP&ID作成
- 火災・ガス警報設備の全体系統図作成
- 火災・ガス警報設備の論理回路図/ 原因・結果表の作成
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仕様書及びデータシートの作成
- 防消火設備機器のデータシート作成
- マニュアル類の作成
- 引き渡し要領書作成
- 試運転準備作業要領書作成
- 運転要領書の作成
防消火システムの詳細設計関連
基本的には、詳細設計は自社では行っていません。顧客の要望があれば配管設計及び電気設備設計は外注します。但し下記作業は弊社にて実施可能です。
- 配管図のチェック&レビュー
- 電気配線図のチェック&レビュー
- HVAC設備図のチェック&レビュー
- ラインリストの作成
- 材料集計表の作成
防消火設備機器の購入支援業務
国内、及び海外メーカーから機器を購入する際の一切の業務を支援致します。
- メーカー見積の技術評価(レベリング)
- キックオフミーティングのサポート
- メーカー図書のレビュー
- メーカー工場における社内試験の立会
コーディネーション業務
- エンドユーザーとの打ち合わせ及びコメントの反映
- エンドユーザーからの質問等に対する回答書案の作成
- 下流側の詳細設計グループとのコーディネーション
- 上流側及び下流側設計担当グループの作業分担リストの作成