ホースを使用した燃料自動補給装置
原子力発電所などでの災害時に、燃料油を使用した発電機・消防車両・送水ポンプなどの機器を途切れず使用することは大変重要なことです。燃料を消費するこれらのエンジンに人が接近できない状況では、このような燃料自動俸給システムが不可避となります。原子炉事故や多数の土木機械による土砂災害救助作業現場などでの使用が考えられます。
弊社では下記のように、遠く離れた複数の供給先に、燃料を自動で補給する装置を考案しました。既に納入実績が数件あります。詳しくはメール等にてお問い合わせください。
本システムは「日本ドライケミカル株式会社」殿と共同で特許を取得しております。
特徴
- 燃料自動補給装置は燃料タンク、燃料ポンプ、ホースヘッダーから構成されており、下図にそのシステム概念図を示す。
装置全体がスキッド上に設置されており、トラックなどの搭載可能。必要な電源は移動式発電機としています。 - 油の移送距離はホースの長さとポンプの揚程によるので理論上制限はありませんが、取り扱い易さなど実務上を考慮して50m~150m程度が適当です。
- ホースは1.5インチのケミコイルホースです。
ホースの詳細はこちら - 供給元の燃料自動補給装置が消防車などの燃料供給先からレベル低や圧力低信号など一切の電気信号を受ける必要がなく、信号配線を延々と引く必要はありません。
- 供給先のエンジン側にもソレノイドバルブの追加など燃料供給系に若干の改造が必要となります。
- 供給先の台数は5台までとしています。理論上は何台でも可能ですが、台数が多くなると2台同時に燃料補給が必要になるサイクルが出てきて、ポンプ容量などを過剰に大きくする必要がある為、補給サイクルを考慮して5台までとしています。